私が手塚治虫の漫画を本として初めて読んだのは高校2年の時で、当時通っていた整形外科に置いてあった「ブラックジャック」が初めでした。その後先述の高校時代からの親友が貸してくれた「火の鳥」があり、そして社会人になってから大阪に赴任していた同期の部屋で読んだ「ブッダ」、そしてその後自分で購入して読んだ「陽だまりの樹」があります。
今日BSで放送されていた「特集・手塚治虫戦争館」は手塚治虫氏の漫画を通して戦争を考える、ということでした。この中で特に興味を持ったのは「1985年への旅立ち」という漫画でした。
手塚治虫氏の漫画は本当に考えさせられることが多く、文字が多かったり、逆に1ページにメッセージのみを表示するといった効果を駆使して読み手に色々なことを伝え、自分の意見を持つように訴えてくる作品が非常に多いことを知りました。
太平洋戦争が終結し、64年が過ぎ、時と共にその時の記憶はかき消されつつあります。辛い思いは時が洗い流してくれると共に、大切な思いも時が過ぎると消え去っていってしまう。「時間」というものは時に残酷なものだな、と思わずにはいられませんでした。
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